施設長のひとりごと
だけじゃない事
2025-04-19
私たちのお仕事は、もっぱら食事、入浴、排泄などの日常生活の介護です。これまで当たり前に出来ていたことが、年齢と共に不自由になったり、忘れてしまったり・・。このようなご利用者の方々に、当たり前の日常であるための支援をしています。
ところが、実は”だけじゃない”のです。パソコンをしているおじぃちゃまにはパソコンを教えたり、詩吟をされていた方には詩吟の本を手渡しちょっと吟じて頂いたり。髪が長ければ毎日きれいに結ってあげて、時には一緒にあるはずのないバス停を探します。この”だけじゃない”ケアに最近新たに加わったことがあります。それは”足の爪のケア”です。もちろん爪切りは定期的にどなたにも実施しています。今回であったのは、私たちの普通の爪切りでは到底太刀打ちできない、いわゆる巻き爪や分厚くなった爪水虫の爪。これらは、本当に手ごわくて、爪切り耳かきが大好きで大得意の私や主任でもきれいにはできません。以前、皮膚科に行かれた方もおられましたが、行くのも大変な上に、行ったとて大きな成果はなく、何度も何度も通われていました・・・。
ここに、まさに救世主のように現れたのが爪のケアを専門にされている『福祉爪ケア専門士』なるお方。爪で悩む方々が多いことから、爪のケアを専門に資格を取って、開業されたとか。その技術と言ったら、もう本当に素晴らしいヽ(^o^)丿分厚くなった爪や変形した爪、巻き爪がみるみるキレイになっていき、足の指に血色が戻っていきます。
今回、私たちの手には負えない大物を数名、ご家族に許可を頂き施術を受けました。お一人の方は、爪が皮膚にぬかり込んで、痛くて歩行に支障が出ていましたが「お陰で歩行がしやすくなりました」とご本人も喜ばれていました。
何が悪くても不自由ですが、爪って意外と大事なんですよね・・・。
中川先生(^O^)/また助けて下さいね~。


