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施設長のひとりごと

施設長のひとりごと

あの手この手

2023-06-13
 ”ご高齢”の方に多く見られる症状として頻尿があります。”ご高齢”に”認知症”が加わると、それはもはや「おしっこがしたい」わけではなく、「トイレに行ったことを忘れてしまい、また行く」場合も多いようです。そして、どういうわけか、トイレの訴えが多い方に限って、自分一人での歩行が不安定で、転倒リスクが高いという”あるある”な事実・・・。
 ひとたびトイレの訴えが始まると、無限のループが始まりますさっきトイレに行って帰ってきている道すがら「トイレに行きたい」とUターンです。日中でもその対応は大変ですが、夜間はさらに大変。我が家は夜勤は各フロアに1人です。ある、ご利用者が先日は夜間帯だけで30回以上トイレに行かれたようで、クタクタに疲れ、足がパンパンに浮腫んだスタッフが、「やっと帰れます・・・」と、ぐったりしながら帰っていきました
 こうなると、一回でもトイレの訴えを減らしたいスタッフは、あの手この手でこの方の気を紛らわせます。先日は、一階のリハビリ室へお連れし、ストレッチやパワーリハビリ、手工芸などなど、2時間半ほどこの方にリハビリを提供していました。その間一度もトイレの訴えはなかったそうです。また別の日は、排泄物の処理に使うための新聞紙を切って折っての作業を提供。これまた2時間ほどは夢中で頑張って下さり、トイレの訴えはなかったとか。
「さっき行きましたよ」「出ないでしょう?」なんて言葉は意味がないことは痛いほど分かっています。でもさすがに30回もお手伝いしていたら、他の方のケアに回れません。「トイレに行きたい」というご本人の切なる思いを無下にせず、 どうにか一回でもトイレの回数を減らずべく、試行錯誤しながら対応しているスタッフに感謝!!
施設長のひとりごと
ケア付有料老人ホーム ばんざい
〒841-0073
佐賀県鳥栖市江島3388-1
TEL.0942-83-2286
FAX.0942-84-4506
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