施設長のひとりごと
手の温もり・・・?
2023-07-20
先日、ばんざいではコロナワクチンの春接種を実施しました。ご利用者もスタッフも、ほぼ全員接種しました。6回目ともなると接種後に自分にどのような症状があらわれるのか予測がつくので、必ず発熱するスタッフは、翌日公休を希望したりしながら接種を受けました。
接種の翌々日に、まだまだ熱が引かず不調のスタッフが出勤してきました。「まだダルイです・・・」そう言いながらいつものように現場で頑張っていると、ある全盲のおばぁちゃまが「あら。あなたの手は、やけにぬくか(温かい)ね。」と言われたそうです。「毎日、色々なスタッフがたくさん触れてくれるけど、今までで一番ぬくい。ぬくいと言うより熱い。熱でもあるんじゃかなかね?」と心配されたそうです。
ご名答!!熱があるんです。とは言わなかったけど「目が見えられない分、手先の感覚が人より研ぎ澄まされてるんですね。他の方からは誰にも言われませんでしたが、この方からだけ、逆に心配していただきました」とダルそうな顔でスタッフが話してくれました。
ご利用者の方々は、100%受け身です。何が不自由でも、体や心のどこかでは私たちのケアや言葉、空気を感じ取っておられます。私たちも生身の人間ですもの。具合が悪い日や、気持ちがざわついている日もありますが、仕事中はなるべく悟られないように”プロ根性”でお仕事したいですね。しかし、コロナワクチンは、毎回いろんな意味で恐怖です・・・