施設長のひとりごと
大きな地震と教訓
2026-07-29
昨日、大きな地震が来ました。報道でも大きな被害が次々と報告されていますが、佐賀県鳥栖市でも大きな揺れを感じました。10年前の熊本地震の時は夜で、私はすぐにばんざいへ飛んでいき、夜勤者と一緒に皆様の安否確認をしたことを思い出しました。今回は昼間で各階にスタッフが何人もいたので、私が出先から2階や3階に駆け付けた時には、すでにスタッフみんなで各部屋を回り、次に来るかもしれない大きな揺れに備え、皆様を一旦フロアへ集めてくれていました。
いつも、トイレに行く途中で転ぶおばぁちゃまが、この日もクローゼットの前で衣類の整理をされていたようです。私は真っ先に「Tさん、大丈夫!?」とスタッフに聞くと「それが、大丈夫でした( *´艸`)」とのこと。あの揺れで転ばないのに、なんでトイレに行くだけで転ぶのよ」と声をかけに行ったら「ははは(*'▽')面白いこと言うね~。座布団3枚!」と笑顔で
した。
ひとまず、私はすべてのご家族様に、皆様が無事であることをメールやラインでお伝えしました。幸いなことに、ライフラインも支障なく通常運転できています。
今回のショッピングセンター爆発事故を見ていると、頑丈な建物が必ずしも安全ではなく、とにかく迅速な避難・誘導が一番大切だと改めて感じました。
予測できないことに対し、その時私たちはどう動くべきか。日頃から訓練や意識付けをしながら備えるしかありません。
今なお安否がわからない方々が、一日も早く無事に発見され、ご家族のもとへ戻られますことを心よりお祈り申し上げます。
また、このたびの災害により尊い命を落とされた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げますとともに、ご遺族ならびにご関係の皆様に謹んでお悔やみ申し上げます。
被災されたすべての皆様に、一日も早く穏やかな日常が戻りますことを心よりお祈り申し上げます。
合言葉は「陣内さんに言いなさい」
2026-06-25
住み慣れたご自宅を出て、何らかの事情で施設に入居をされるご高齢の方々。これまでは、家族が同居していれば尚のこと、どんなことでも困りごとは家族が相談相手です。目が痛い、歯が痛い、腰が痛い、あれがない、これがない、等々、大小さまざまな相談をされていると思います。また、ご家族も、その要望に応えるべく、離れて暮らしていたり仕事中であったりしても、携帯という便利なツールで呼び出されては、その都度対応されている方も多いはず(;^_^A
ばんざいに入居されると、しばらくは住環境の変化から混乱されたり、勝手が違うことでの不自由さに戸惑われる方も少なくありません。そのような時でも、初めのうちは、携帯持ち込みの方は家族にSOSをされます。「あれ持ってきて」「これ持ってきて」ならまだしも、「さっき部屋で転んだ」「テレビのリモコンが見当たらない」など、すぐそこにいるスタッフに言ってくださったほうが早くもあり、対応できる案件もあります。自宅にいる家族は、もちろんすぐには駆け付けられないので、そんなときはご家族は決まって「陣内さんに言いなさい」と言われているようです。むしろ、私もそう言うようにお願いしています。「遠くの家族より、近くの陣内(スタッフ)だよ!!」とご利用者にもいつもお伝えします。
ご家族から連絡を受けた時は、お部屋に伺ったり、代わりに主任に対応してもらったりしています。お部屋に伺うと「家族にしか言ってないのに何で知ってるの?」と時々驚かれることもありますが、”良く言えば連携”、”悪く(?)言えば、ご家族とは裏で繋がりながら”( *´艸`)日々、迅速な対応を心がけています。
そんな私の気持ちを汲んでくれて、主任も「あの車が停まっているときは、私は館内にいますから、呼んでくれたらすぐでなくても必ず伺います!!」と、いつもご利用者の方々に声をかけてくれています。困った時こそ、私たちを頼ってくださいね(^_-)-☆
配慮
2026-06-05
ひと様を相手にする仕事には、相手への配慮が不可欠です。仕事に関わらず、何につけ配慮することもされることも大切です。私は、いつも”配慮”に敏感でいたいと思っています。されれば嬉しいし、またばんざいのご利用者やご家族へは、いつも配慮することを心がけています。
最近、小さな配慮を見つけました。車椅子にのった、生活全般に介助の必要な禎子さん。禎子さんは、毎朝ご主人がとっている新聞を、ご主人のあとに読まれます。力も弱く、ご飯を食べる際には、お箸を握るのもやっとの方です。ある日、禎子さんが新聞を読まれていたので、近づいて声をかけると・・・なんという事でしょう。そこには小さな配慮が、大きな助けとなっている場面に遭遇しました。新聞の一枚一枚の角が、小さく三角におられており、不自由な方でも自分でめくれるようにスタッフが”配慮”してくれているではありませんか!!(*´з`)この小さな気遣い、なんだかとても心にじんときました。そっと椅子を引いたり、行き先の扉を開けて待つ、また、必ず一声かけてから体に触れるなど、当たり前に誰にでもやっている配慮とは違って、「この方に必要な配慮」です。ご利用が何に困っているか、何を必要としているか、よく見てるなぁ・・・と感心した一コマでした。ありがとうね、主任(^_-)-☆
Kさんという人
2026-05-25
Kさんという方がおられました。「ました」です。残念ながら、先日、急なお別れとなってしまいました。去年、腸閉塞の手術を受け、経過をみていた方です。きちんと便は出ているか、時々家族と外出するけど、脂っこいものは食べていないか、おなかの張りや吐き気はないか・・・。毎日、ご本人と話しながらチェックしていました。
このKさんという人は、一言で言うと「実直な人」でした。ルールや約束をきちんと守り、何事にもまっすぐで誠実に向き合う方です。まだ自宅にいる頃は、町の花壇を整備し、ボランティアで長年花壇の管理をされていました。その頃から周りの方々からも信頼が厚く、今回、救急搬送で急にお姿が見えなくなた翌日も周りの方々が「Kさんはどこに行かれたの?」「まさか入院とかしてないよね?」と心配の声が多数聞かれていました。
お酒が大好きで、最近では毎週一回の皮膚科受診の帰りに自宅へ立ち寄り、ご家族と昼食を摂り、その際「陣内さんには秘密で・・・」とこっそりビールを飲まれていたことも、私は知っていました。皮膚が弱く、指定の軟膏しか塗ってはいけないのに、長年愛用してきたオロナインが手放せず、こっそり顔や痒いところにオロナインを塗っている事も、私は知っていました。娘のように大切に、仲良くされていた次男嫁さんが、いつもこっそり私に耳打ちしてくれていましたので、こちらもこっそり様子を見ていた日々でした。そうしながらKさん、ご家族、ばんざいの関係を構築していました。
Kさんを思うと、明るい笑い声が聞こえてきそうです。まだまだ、たくさん色々な話で盛り上がったり、毎年の餅つきで活躍していただきたかったです。あまり長いお付き合いではありませんでしたが、数ある施設の中から、ご自身が選んでばんざいに来てくださったことに感謝しています。ありがとうございました。そして、長い人生、お疲れ様でした。
丁寧に生きてきた人
2026-04-07
先日、ショートステイを経て入居していただいたSさんという女性の方がおられます。御年95歳にして、杖歩行。排泄も自立です。元々背が高く、姿勢もピンとされていて、ご年齢からは想像できないくらいお元気な方です。
契約時に、これまで同居されていた娘様とゆっくり色々な話をさせて頂きました。ご本人についての色々なエピソードも、その方を知るために時間をかけて伺います。その話の中で、娘様が「ポンポンっと物を言うので、周りの方やスタッフの方を傷つけたり、嫌な思いをさせていないですか?」と言われました。確かに集団生活ですから、著しい暴言は困りますが、Sさんのは「意向の表出」ですよ、とお応えしました。性格や生活歴の違いで、表現方法や捉え方は様々です。私たちは、それを個性として受け入れていますので、大きなトラブルも少ないのですが、娘様はとても気にされていました。「人にも厳しい代わりに、自分にも厳しいんです。外食やインスタント物は絶対に食べず、体が弱ってはいけないと運動をし、本当に丁寧に生きてきた人なんです・・・」と娘様がお母様について話してくださいました。”丁寧に生きてきた人”って、すごくいい表現ですよね。自分の家族、自分自身、時間、環境、色々なものを大切にされてこられたんだろうな・・と想像しました。
そんなお母様ですから、こだわりも人一倍強く、お年を召されてからは病気がちな娘様の、これまた人一倍行き届いた在宅介護でも大変になり、この度施設入所を決められました。「お母さんの要望に応えよう」、「お母さんの為にこうしよう、ああしよう」と、できる事以上に頑張る娘様を見て、娘様のご長男(Sさんのお孫さん)が一言。「お母さんにとって、おばぁちゃんが大事なように、僕たちにとって、お母さんは大事なんだから、これ以上頑張って体を壊して欲しくない」と言われたそうです。
こうやって、家族は繋がっていくんですよね。なんだかとっても心温まるお話を聞かせていただきました(´艸`*)


