本文へ移動

施設長のひとりごと

施設長のひとりごと

RSS(別ウィンドウで開きます) 

号泣のわけ

2026-01-27
 ばんざいでは、毎月月末に全体会議をしています。会議が終わった後は、勉強会です。看護、介護、リハビリ、事務、全ての職種が参加しての会議と勉強会です。
 今月の勉強会は「デスカンファレンス」でした。お看取りをした直後でしたので、お別れしたKさんの看取りケアについてよかった点や、反省、後悔などを自由に述べ合って、スタッフ同士が、その時のお互いの気持ちを知りながらKさんを偲びました。
 心に沁みる意見もたくさんあって、とても充実した時間でした。会議が終わって事務所に戻ってくると、事務スタッフのMさんが号泣しだしました「私、なんかした??一体どうした??」と声をかけてみると「Kさん、幸せですねーーー(ノД`)・゜・。」とまた号泣。聞けば、つい先日、彼女の叔母様が突然お亡くなりになったらしく・・・。まだ元気、まだ元気と思い、会いに行くのも延ばし延ばしにしていたそうです。「元気だと思っていた叔母が、なんの前触れもなく急逝し、一方では”看取り期”に入ったKさんは最期のその時までスタッフが傍につき、お見送りをすることができた。Kさんは本当に幸せですーーーー」といつまでも泣いていました。
 身内や知人が思いがけず急逝するという、なんとも辛い出来事に見舞われてしまう場合があると思います。そうでなくても「もっとこうしてあげればよかった」「あの時なんであんなことを言ってしまったのだろう」なんて後悔に見舞われます。突然のお別れであれば尚の事です。仕事や家事で泣くこともままならなかったでしょう。「泣きなさい、泣きなさい。今、いっぱい泣けばいいよ」と通りかかった主任も慰めていました。こうやって慰め合うのも、またチームばんざいならでは、ですね(^_-)-☆ 嬉しいことも悲しいことも共有しながら、また明日も頑張ろう!!

私たちのケアの目指すところ

2026-01-15
 年越しの前に、開設当初から15年ほどご入居頂いていたSさん。年齢は79歳とまだお若く、この先の経済面を考えると、ちょっと不安なので・・・と、ご家族の判断で特別養護老人ホームへ移られました。
 長くお付き合いした方です。ご利用当初は、まだまだお若く勢いもありましたが、ご病気の兼ね合いで体が不自由になり、そのため判断やご理解力も若干乏しい方でした。気持ちは強いので、納得いかないことがあれば大きな声でスタッフを怒鳴りつけけておられました。その頃は誰も制止できませんでしたので、そんな時は決まって私の元にSOSがきていました。そのような時は何とかその怒りを鎮め落ち着いてもらえるよう、じっくり話を聴いたものです。それは最後まで変わらず、15年間、私と主任の話には、きちんと耳を傾けて下さるSさんでした。
 Sさんには半身まひがありました。若くして受傷されたので、リハビリ病院での訓練に忠実に向き合い、麻痺の自分と上手に付き合っておられました。出会った頃は、トイレも着替えも食事も、ある程度はご自分で上手にこなしておられました。私たちは、一部手の届かない所をお手伝いする程度。そんなSさんも、年と共に徐々に介助量も増えていき、介護度もあがっていきました。元々、左半身に麻痺があったため、食事中のむせは酷いものでした(;^_^A 口いっぱいに頬張って食べる癖があり、そのままむせるので、ぶっほーーーん(゚Д゚;)と咳き込まれると、ご想像通り(-_-;)大惨事です。同じテーブルの方々からのクレームも毎度で、この方の食事摂取については、本当に何度も何年もカンファレンスをしてきました。食事形態、箸かスプーンか、スプーンの大きさ、食べる場所。それはそれは何度も何度も話し合ってきました。ですので、今回、施設を移ることになり、この方がいかに誤嚥のリスクが高く、常時の見守りや声かけが必要な方であるかを切々とお伝えしました。事前の状態確認に来てくださった担当の方も、しっかりとメモを取りながら私たちのケアの情報を収集して行かれました。
 お別れの日、公休だった主任は「長い付き合いだったから、きちんと挨拶して別れたい」と、 わざわざホームに駆けつけてきました。Sさんは私に「夏になったら、スタッフみんなにラムネを買って遊びに来るね」と言ってくれました。私も「慣れた頃に面会に行くからね」と言いながら、笑顔で別れました。
 それから2ケ月が過ぎ、やっとお正月が明けた頃、突然「Sさんが食べ物をのどに詰まらせて亡くなった・・・」との訃報が入ってきました。15年間、誤嚥のリスクと日々戦ってきたSさんと私たちにとって、それは到底受け入れ難いことでした。その話を聞いて数日は、私は胸が痛くてなんとも言えない気持ちで過ごしました。どのような状況であったかは分かりませんが、残念でたまりません。
 私たちスタッフは、ご利用者様の状態に応じ、ケアの在り方を常にカンファレンスしています。どうすれば安心、安全に過ごして頂けるか。また私たちのケアは、その方の生活の質を保てているだろうか。Sさんを偲びながら思う事は、ご利用者、ご家族、そしてケアに関わる私たち自身が満足できるケアを行っていくことの大切さです。それは、私たちのケアの目指すところでもあり、これからも胸に刻んでいきたいと強く感じた出来事でした。

新年のご挨拶

2026-01-01
 新年明けましておめでとうございます。今年一年が、ご利用者やご家族、スタッフの皆様にとって素晴らしい一年となりますよう、心より祈念いたします。
 今年も楽しい書初めの時がやってきました。実は私と主任が一番楽しみにしてたりして(*´▽`*) 私たち、一年かけて何と書くか考えているあたり、かなり本気です。皆さんに半紙と筆を回しながら書いていただくのですが、お習字をされていた方もそうでない方も、皆さん必死です。手に力が入らず、またはご理解が難しく字にならない方もおられます。それがいいんです!!一生懸命で素敵・・・。
 書いていただいた作品集は、面談ブースに貼り出しています。ご面会の折に、ご家族様の作品を探されてみて下さい。
 そして、一部のコアな酒好きの飲んべぇさん達の間では「待ってました!!」のお屠蘇会。先日入院したKさんは、体調を崩したので小さな盃・・・残念( ノД`)シクシク…「この一年、体調を崩さなかったら来年は丼の蓋にお注ぎしますからね!!」と言うと「頑張ります!!」と早速目標ができました。
 ご用意したお屠蘇は、もちろん余りますから、次はおかわり会です。大サービスで、Kさんにも多めのおかわりをお注ぎしましたよ( *´艸`) 返杯を求めようとするスタッフをたしなめながら、今年も大笑いで始まった元日でした。

今年最後のBigイベント!!

2025-12-30
 今年も、一年無事に終わりを迎えられそうです。振り返れば色々ありましたが、それでも笑っている自分を思うと、今年も一年良い年であったに違いありません(^^ゞ
 最後は、いつものように餅つきで締めます。もち米の価格が通常の二倍以上に高騰しているところですが、今年も主任のお父様よりたくさんのもち米を頂戴しました。また、リハビリスタッフのお義父様からは大根を2本(これもまた、毎年催促したみたいな形になって申し訳ないながら、ありがたく頂いています(∀`*ゞ)エヘヘ)皆さまからのご厚意により、今年も元気ハツラツの餅つき大会でした!!
 先日、体調不良で10日ほど入院してしまったご利用者のKさんですが、この日のために体調を整えたといっても過言ではないご様子。お元気なころは、地元の餅つきに毎年ボランティアで参加されていたとか・・。「ちょっと代わりましょう」スタッフのへっぴり腰に辛抱たまらなくなるたびに、スタッフから杵を受け取り、慣れた手つきでこねたりついたりの大活躍でした!!
 無事につき終えたお餅は、今年も例年通り、きな粉やあんこで美味しく頂きました。もちろん「詰まらせても助けません!!自己責任でお願いします」の約束の元、皆さまは無事に召し上がっておられました。(もちろん、本当は吸引機は準備していますよ(^^ゞ)
 今年も一年、楽しい日々をありがとうございました。来年もまた、皆さまやスタッフが笑って過ごせますよう、一層努力していきます。ありがとうございました。

続・本当の終活

2025-12-01
 先日、Fさんの望みをかなえるべく、娘様と一緒にご自宅へ行って参りました!!
 自宅近くまで来た頃に「あぁ、そうそう。ここから曲がるよね」なんて言いながら、Fさんは、車窓からの景色を楽しんでおられるご様子。
 自宅に到着すると、笑顔がこぼれ「ここが我が家・・・」と家をじっと眺めておられました。玄関さきで、写真撮影した後は、主任と二人で車いすを抱え上げ、いざ家の中へ。
 今回、Fさんの願いは3つ。まず一つ目は仏壇に手を合わせたい、です。「帰ってきましたよ」仏壇に向かってそう言いながら、長い間手を合わせておられました。
 二つ目の願いは、最期に着る着物を出しておきたい、です。しまってあるだろうタンスを、Fさん、娘様、一緒に行っていたうちの主任が三人並んで、一番下の引きだしから順に開けていき、お目当ての着物を
探していきます。「これじゃない。これでもない・・・」結局、一番上の引き出しまで開けて、やっと探していた着物を見つけることができましたヾ(*´∀`*)ノ
 三つ目の願いは、かぁちゃん(ご自身のお母様)の財布を見つけておきたい、です。これは娘様が予め探してくださっていて、すぐに手にすることができました。
 庭や台所など、気になるところは他にもありましたが、到底行けそうにないので断念。「二階にも・・・」階段を見上げた時点で、ここはさすがに止めました(;^_^A
 今回の帰宅は、完全制覇ではありませんでしたが、それでも何とか思いをかなえる事ができました。私としても自己満足で大満足(^^♪ 当たり前ですが、自分の家って大事ですよね。簡単には諦められない、その思いに少しでも力になれて、楽しい2時間でした。
施設長のひとりごと
ケア付有料老人ホーム ばんざい
〒841-0073
佐賀県鳥栖市江島3388-1
TEL.0942-83-2286
FAX.0942-84-4506
0
3
2
1
0
9
TOPへ戻る