施設長のひとりごと
目下、猛練習中です!!
2023-09-15
6年前に大腿部を骨折されてからは、歩行器での歩行になり今に至るKさん。骨折の手術後に、ここまで長い間、歩行が維持できているのもすごいことですが、何より気持ちが強い方で、「車いすなんて絶対のらない!!」と、ある程度の事は気丈にも気合で乗りこえてきた方です。
そんなKさん、最近右足の進みが悪く、歩行器で歩いていても体が置いて行かれがち・・・。[ほらほら、お尻も連れて行って!!」とスタッフからよく歩行の姿勢を正されています。
そんなある日、Kさんのほうから「車いすに乗ってみようか・・・」と言われました。ずっと前にKさんの、普通の布のショーツから紙パンツに移行した時の苦労が、ふと頭をよぎりました。絶対に受け入れないKさんの強い気持ちとは裏腹に失禁される毎日。ご自分が納得しないと絶対に「うん」とは言ってくれないKさんが自分から車いすを求めてきたのです!!
その日から、まずは昼間だけ車いすに乗っていただき、自分で動かす練習やブレーキをかける練習を始めました。うっかり忘れてしまうKさんは、時々ブレーキも忘れてしまいます。車椅子からベッド、ベッドから車いす、車いすからトイレ・・・。訓練箇所はたくさんあります。それでも気丈なKさんは、日々黙々と頑張ってくれています。
そんなKさんに「コレがあれば、他のご利用者から”早く前に進んでよ”とか”後ろがつかえてるよ”って言われませんよ!!」と、主任が手作りの初心者マークを車いすの後ろに貼りつけていましたKさんも、まんざらではなく「あら。これで安心してゆっくり進んでいいね!!」と、今日も自分での移動を頑張っておられました!90歳を超えたKさん。いくつになっても、気持ちが強いっていいですね(^_-)-☆