施設長のひとりごと
頼もしい救世主
2023-11-16
今、全国的に介護人員の不足が懸念されています。九州でも、佐賀県でも、鳥栖市でも、ばんざいでも・・・。介護職員が充足している施設は少ないと思われます。
そのような、少ない人員で毎日のケアをなんとか実施していると、時々、とてもヒヤリとする案件に見舞われることがありますが、思いがけず心強い救世主に救われることがあるのです。それは、ご利用者の方々。
【エピソード①】
急に立ち上がって転倒のリスクが高いMさんというおじぃちゃまがおられ、常時の見守りが必要ですが、同時にこれまた足元が危ないおばぁちゃまのベッド下センサーが鳴ったそうです。あちらも危険だけど、こちらも危険・・・。他のスタッフも、また別の方のケアでいない。そんな時、いつもご自分が座っているテーブルの周りの方々に声をかけてくれたり、手を握ってくれる優しいKさんというおばぁちゃまが「いいよ、私がMさんを見とくね。立ち上がりそうになったら大きな声で呼ぶから!!」と言ってくださったとか。「Mさん、急に立ち上がったらだめだよ!危ないからね!!」とMさんをたしなめながら・・・
【エピソード➁】
一度、ぎゅーーーーっと握ったらなかなか手を離せない男性利用者Mさん。スタッフが、食事の為、Mさんを起こしに行った際にMさんがよろけたので、とっさにスタッフが抱き止めたまではよかったけれど、その抱きしめた手をなかなか離してくれず、身動きが取れなくなったそうです。「おーーい!!誰かいない??ちょっと来てーーー!!!」ナースコールも押せず、部屋の中から大きな声で他のスタッフに助けを求めていたら”パタパタ”と走ってくる足音。「呼んだ??」と一番に駆け付けてくれたのは、利用者のおじいちゃTさん(^^;「ありがとう。呼んだけど、Tさんじゃないな・・・」と非常事態ながら笑えた、とスタッフが後で教えてくれました。
こんな風にスタッフの、”バタバタ”や”転ばせてなるものか”という気遣いを日々目にして下さっているご利用者の方々のご協力の甲斐あって、今日も一日が安全に過ごせています!!皆さん、ありがと~う(^_-)-☆
